Hong Kong Japanese Catholic Society
香港日本人カトリック会では、毎週日曜日にハッピーバレーの教会で日本語のミサを行なっています。
香港の日本人社会では、お互いの家への行き来がさかんです。
たずねていった家を出るとき、その扉の内側の上方に、このような文字が「ピンク色のチョーク」で書いてあるのをみかけたことはありませんか?
20+C+M+B+05
これは一昨年(2005年)、日本人カトリック会のアダム神父により、その家で「家庭の祝福」なる儀式?が行なわれた証です。2006年に「家庭の祝福」をすると、チョークの字は20+C+M+B+06になります。
「入居前に業者が書いていった文字かとおもった」などと言われたこともあるので、ここでこの不思議な文字の説明を行ないたいと思います。
実はこのCとMとBは、イエス誕生後、メシア(救い主)を礼拝しに訪ねていった「東方の三博士」をあらわしています。
その日は「主の公現」と呼ばれ、1月6日がそのお祝い日です。
もともとはイエスさまが誕生し、宣教を始めるまでのことをまとめてお祝いする日で、宣教の始まりとされています。(日本では主日である日曜日にあわせてそのお祝いをしますが、欧米ではこの日はイエスさまのもうひとつの誕生日として、クリスマス並みにお祝いをするところもあるそうです)
三博士の名前の頭文字、つまりCはCASPER(カスパー)、MはMELCHIOR(メルキオール)、BはBALTHASAR(バルタザール) それを、その年の西暦の数字ではさんで記します。
イエス キリストと三博士がであった場所と同じように、この家に祝福が、
また、住む方たちの上にも祝福と健康がありますように。
このチョークの文字にはそのような意味がこめられているのです。
ちなみに、カトリック会Nさん家庭の扉を拝見・・・文字の行数は香港生活の年月を物語っています(写真参照)。
注:残念ながら、N家は2006年にご帰国されました。あの扉の文字たちは、いまはどのようになっているのでしょうか・・・ これ以上の行数を誇る?お宅がありましたらぜひとも画像を送ってください(管理人より)。